第六章公共料金の決定(前半部分)

第6章前半部分では、料金決定理論について述べられている。

1.ピーク・ロード・プライシング 

 まず、需要に応じた料金決定のあり方、即ちピーク・ロード・プライシングについて述べられている。  ピーク・ロード・プライシングについて、短期の場合と長期の場合に分けて分析している。  まず前提として、需要曲線がピーク時ものとオフピーク時のものの二通りあると考える。  それに加えて、短期の場合は生産能力に制約があるので、一定の水準を超えて生産することはできず、その水準において限界費用が無限大となる。  価格と費用は、限界費用曲線と需要曲線(二通り)の交点で決まる。  長期の場合は、生産能力の制約が緩和されるので、先ほどの一定水準を超えて生産可能である。従って一定水準を超えても限界費用は無限大にはならない。  価格と費用は、限界費用曲線と需要曲線(二通り)の交点で決まる。

2.公正報酬率規制(総括原価方式)

 公正報酬率規制とは、公益事業を行っている企業を保護するために、規制当局が当該企業に対して一定水準の収入を保証する制度のことです。  その一定水準の収入というのは、総括原価を元にして決められます。その値は、公正報酬率や(負債の)借り入れ利子率の影響を受けます。  公正報酬率には、「投資やサービスの質を維持する」といった利点がありますが、「過剰投資を招く」といった問題点もあります。

アバーチ=ジョンソン・モデル

 公正報酬率規制が公益事業を営む私的独占企業の行動や厚生にどのような効果をもたらすかということを分析したのが、アバーチとジョンソンです。  企業の利潤を目的関数、収益率規制を制約条件とし、不等式制約下での最大化問題を考えたようです。  制約条件が等式のときの最大化問題はラグランジュ未定乗数法を用いて解けることがわかりました。でも制約条件が不等式の場合は、さらに一工夫する必要があるようで、インターネットであれこれ調べてはみたのですが、よくわかりません。  月曜日に経済数学のテキストを読んでもう少し考えてみようと思いますが、ゼミの時間までには間に合いそうにありません。

質問・その他

  • だから、経済数学をとっておけと・・・(7/8 鈴木)
  • ちなみに、経済数学の本も読んでみたのですが、難しくてチンプンカンプンでした。(7/9 寺崎)

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Last-modified: 2011-11-11 (金) 16:23:47 (4549d)

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