第6章 参入の経済効果

はじめに

 こんにちは。第6章前半部分を担当させて頂く、寺です。前回と同様にコンパクトにまとめてみました。しかし皆さんにお配りするプリントにはちょっと詳しく書いておきました。今回のプリントは手書きなので、読みづらいかもしれません。

1.参入の経済効果

 参入とは、「市場において新たな企業が供給を開始すること(P103L3)」です。新規参入が生じる原因には、「参入企業の効率性」と「既存企業の市場支配力」があります(P104L2〜3)。  参入による経済効果には、供給拡大効果と生産費用効果の二つがあります。これらの効果がもたらされる結果、経済厚生が高まる場合もありますが、逆に低くなってしまう場合もあります。

2.過剰な参入があるか。

 過剰な参入は、起こりえます。

 参入からの利潤をπとし、参入の経済効果をWとします。このとき、「もし参入による価格の低下が参入後の価格と限界費用の差と比べて小さければ」(P110L5〜6)、π>Wとなります。この状況においては、参入すればもうかるので、企業はもっと参入します。そうすると総供給量は増加し、市場価格(PN)は低下していきます。PNが低下すればπも低下していきます。しかし、πが0になっても、PN−cの値はプラスです。だからπが0のときのWの値はマイナスです。

 つまり参入の結果、その経済効果であるWの値がマイナスになるので、社会的に過剰な参入というものは存在しえます。

 あまり省略し過ぎてしまいましたので、ちょっと理解しづらいと思います。でも、安心してください。順を追って考えていくと意外と簡単に理解できます。難しく思えますが、要するにここでは、「ここの式の中のこの値がマイナスになって」とか、「マイナスとプラスをかけるとマイナスになって」とか、そのような判断しか求められていないからです。(寺6/26)

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