*第6章 参入の経済効果 [#h181827e]
**はじめに [#acceeee7]

 こんにちは。第6章前半部分を担当させて頂く、寺です。前回と同様にコンパクトにまとめてみました。しかし皆さんにお配りするプリントにはちょっと詳しく書いておきました。今回のプリントは手書きなので、読みづらいかもしれません。

**1.参入の経済効果 [#w0f6f27a]
 参入とは、「市場において新たな企業が供給を開始すること(P103L3)」です。新規参入が生じる原因には、「参入企業の効率性」と「既存企業の市場支配力」があります(P104L2〜3)。
 参入による経済効果には、供給拡大効果と生産費用効果の二つがあります。これらの効果がもたらされる結果、経済厚生が高まる場合もありますが、逆に低くなってしまう場合もあります。

**2.過剰な参入があるか。 [#vb6bf0cb]
 過剰な参入は、起こりえます。

 参入からの利潤をπとし、参入の経済効果をWとします。このとき、「もし参入による価格の低下が参入後の価格と限界費用の差と比べて小さければ」(P110L5〜6)、π>Wとなります。この状況においては、参入すればもうかるので、企業はもっと参入します。そうすると総供給量は増加し、市場価格(P&subsc{N};)は低下していきます。P&subsc{N};が低下すればπも低下していきます。しかし、πが0になっても、P&subsc{N};−cの値はプラスです。だからπが0のときのWの値はマイナスです。

 つまり参入の結果、その経済効果であるWの値がマイナスになるので、社会的に過剰な参入というものは存在しえます。

 あまり省略し過ぎてしまいましたので、ちょっと理解しづらいと思います。でも、安心してください。順を追って考えていくと意外と簡単に理解できます。難しく思えますが、要するにここでは、「ここの式の中のこの値がマイナスになって」とか、「マイナスとプラスをかけるとマイナスになって」とか、そのような判断しか求められていないからです。(寺6/26)

**質問その他 [#sc065e22]
-またこの文章ではパイがπとして表示されていて、一見 n(エヌ)のように見えますが、きちんとパイの小文字を入力しています。(寺6/26)
-しばらく前から[[簡単な書き方>簡単な書き方]]に上付&下付文字の書き方を書いてあるんだが、みんな気づいてない?(鈴木 6/27)
-先生、「簡単な書き方」を見ました。そして実際にやってみたらなりました!!すごいですね。びっくりしました。とても勉強になりました。今度上付や下付の文字を入力するときは、ちゃんとこの方法を使おうと思っています。(寺6/28)
-書きすぎと思われる一部コメントを削除しましたw。(鈴木 7/12)
-先生、ごめんなさい。慎みます。(寺7/13)
-「利潤率と集中度の相関関係」の最近の資料がないかどうかをインターネットで検索してみました。「公正取引委員会」、「利潤率」、「集中度」、「相関関係」といったキーワードで検索してみましたが、みつかりませんでした。念のため、公正取引委員会の報道発表資料の調査・研究報告書の一覧(http://www.jftc.go.jp/pressrelease/cyosa.htm)を見てみたのですが、それらしいものを見つけることはできませんでした。(寺7/13)



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