*第3章 独占企業
**第三章 後半部分
→ポイントをおさえよう!

 企業が市場支配力を持たなければ、その産出量は需要曲線と限界費用曲線の交点で決まる。
 市場支配力を持つならば、その産出量は限界収入曲線と限界費用曲線の交点で決まる。

 企業が市場支配力を持たない場合の経済厚生より、持つ場合の経済厚生の方が低い。
 つまり独占によって、経済厚生が失われている。その失われた分の経済厚生を死加重という。死加重は図示すると三角形の形をしているので、別名A.ハーバーガーの三角形(またはA.マーシャルの三角形)と言う。

 X−非効率性とは、独占によってコスト削減の経営努力が失われ、経済厚生の低下が起こるという非効率性のこと。
 競争状態だと、企業は生き残りをかけてコスト削減に努める。しかし独占の場合だらけてしまってコスト削減に努めない(コスト削減を行うインセンティブがない)。
 コスト削減が図られると経済厚生が高くなるのに、それが行われないので、経済厚生は相対的に低くなる。
 このような非効率性をX−非効率性という。

 これに対して資源配分の非効率性とは、もともと消費者にわたるはずの厚生が独占によって生産者(独占企業)にわたってしまう非効率性のことである。

 独占企業は独占によってレントを得ている。その地位を維持するために、各省庁や政府に賄賂をおくったり天下りを斡旋したりする。このように、レント(超過利潤)を求めて独占企業が行う腹黒い活動のことをレント・シーキングと言う。

 再販価格維持(再販売価格維持行為)とは、メーカーが流通業者の販売価格を拘束し、その自由な決定権を奪うことである。

 不当廉売とは、仕入れ値を下回る廉価で商品を販売することである。

 抱き合わせ販売とは、ある商品とある商品をセットで販売することである。
*皆さんに配ったプリントが思いっきり間違っていました。
 独占のときの均衡点は限界収入曲線と限界費用曲線の交点ではありません。
 失礼しました。(寺崎5/28)


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