*工学部Bコース向け講義サポートページ
**講義資料
[[経済学入門]]のページを参照。
*基盤教育(工学部)向け講義サポートページ [#m43471af]

**質問コーナー
#contents

残されているのは大分前のなのでリンク先の記事はほとんど消されているっぽいです(T_T)(可能なものはサルベージ中)。
ネタを差し替えたときにでも書き直します。

**成績状況について [#kcfe10d1]
終了後に更新予定。





**質問コーナー [#da1eeea4]
レポートで書いてもらった質問等に答える(答えてないかも)コーナーです。一般からの質問やメールでの質問に対応するものではありません。講義中に答えたものは省略します。
-税金について聞きたい
--制度についてなら、私に聞くより自分で調べたほうがマシだと思います。消費税率アップの効果などについてなら、異時点間の消費とか考える必要があります。2単位分の講義でゼロからはじめてそこまで到達するのは厳しいかもしれません。自分で考えるときには、基本的には講義でも話した「人は極端な消費より平均的な消費を好む」ということを押さえておけばいいかと。
-なぜ経済学を勉強したいと思ったのか。
--[[高校生向けの学内のインタビュー>http://www-h.yamagata-u.ac.jp/interview/economy_suzuki-a.htm]]でも参照してください。
-先生と意見が異なることもあった
--雑談についてでしょうが、内容書いてくれないとコメントしようがありません。

-私達が景気が良いと感じることはあまり無いのですが、具体的にどのような事で景気が良いと感じるのですか?
景気が良いと実感できないのは一般的現象です。[[リンクを張ってあります>参考資料/マクロ経済学]]が、[[「景気回復の実感がない」に客観的根拠はあるのか?>http://tanakahidetomi.hatenablog.com/entry/20171216/p1]]によると、講演会の聴衆に聞いてみたら「一年で給料が倍」との答えだったそうです。「国民所得倍増計画」でさえ10年で2倍(年7.2%成長)ですから、いかに無茶な数字かわかるでしょう。

**講義内容の補足
***インチキとその見分け方について
残念ながら、まっとうな(と思われてしかるべき)経済学者でもダメダメな議論をする場合はあります。
-例 http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090110/sty0901100339002-n1.htm

まともなテキスト書いてたりしますが、ダメなものはダメです。この場合は「専門外の内容について議論している」ことが原因かもしれません((あれ、[[マクロ経済学のテキスト>http://www.amazon.co.jp/dp/4535552568/]]も書いてるな・・・。専門とは書いてないが。))。私も人のこと言えた義理ではありませんが。具体的にどこがダメかについては、以下の通り。
> 消費税率を上げたら景気が悪くなる。多くの人がそう条件反射的に考えているようだ。
< 「他の条件を一定とすれば、消費税率をアップさせると上げた時点以降の消費が落ち込む」というならyesと言わざるを得ないはずです。普通はまず比較静学で考えるものだと思います。
> 経済学の教科書には、増税をしてもそれを全部歳出に回せば有効需要は増えると書いてある。均衡財政乗数の考え方だ。
< 均衡財政乗数は確かにマクロ経済学の教科書に書いてあります(均衡予算乗数かもしれないがここでは均衡財政乗数で統一しておく)が、そこには消費税なんて書いてません(税の種類については捨象されているから)。税の種類を問題にするなら、もっと細かい議論が必要でしょう。問題にしないなら(政府支出乗数>均衡財政乗数=政府支出乗数−課税の景気縮小効果)でしょうから、この状況下では消費税うんぬん言ってないで「景気対策しろ」だけで十分でしょう。どのような財源調達方法でもコストが存在する(フリーランチはない)ことを考えれば均衡財政乗数(定義を考え直す必要あり)のみ考えることになりますが、普通の教科書ではこの辺の議論は短期の分析(IS-LM)している箇所にあるでしょうから、教科書を引いてくる議論ならそこまで考えなくていいでしょう。
> 3年後に反動で消費が大きく落ち込んでしまうのではないかと心配する人もいる。それなら、3年後から、何年かにわけて1%か2%ずつ税率を上げていけばよいだろう。
< 増税の期待が「そのうち増税される」から「3年後に増税される」に変わってしまうので、(少なくとも高齢者の)「今」の消費が冷え込むでしょう。
> 借金を増やさず、大きな規模の景気対策を行い、その上社会保障の財源に必要な消費税率の引き上げができるのだ(税率アップの後の2年の税収増分は景気対策に使ってしまうが)。
< ここでの均衡財政乗数は教科書での定義と異なるもののようです(教科書では政府支出の増分=増税額)。これでは「未定義の用語を使って議論する」のと変わりません。
> 財政が景気刺激になっているとは思えないと感じているとすれば、すでに深刻な財政赤字ドラッグの中毒になっているということだ。
< 単に景気対策が不十分という可能性を無視しています(金融政策についての言及がないですし)。
> 日本はできる手段を総動員して景気てこ入れをしなくてはいけない。
< それはその通りですが、それを考えて出した結論が「消費税上げて景気回復」はひどすぎると思います。全体として、この議論をこの未曾有((「みぞゆう」ではありません。))の不況の最中に行う理由が私には全くわかりません。
-「景気がいい」って何ですか?
--この講義では答える機会が出てきそうにないですね〜。通常は[[「社会全体にわたる経済活動の活発さの程度」を言うようです>https://dictionary.goo.ne.jp/jn/66145/meaning/m0u/]]が、そんなこと言われてもピンと来ないことでしょう。お手軽&ぴったりな本([[岩田規久男『景気ってなんだろう』>http://www.amazon.co.jp/dp/448068798X/]])が出ていますので、ご一読をお勧めします。現在までの動向については政府が「[[景気統計>http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/menu.html]]」ってのを作成しています。また、「[[景気ってなに?>http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/matsuo/01_1cont.html]]」というページを作成している方もいるようです。

で、まとめ(+α)
-IS-LM分析レベルの話なら「景気対策しろ」でおしまいでいい。消費税とか言ってる場合ではない。
-期待とか考えるならもっと丁寧な議論をすべき。
-実は、消費税上げたいだけじゃね〜の?

**講義資料 [#b61a590a]
[[経済学入門]]のページを参照。


**私が選ん「でない」お勧め本リスト [#mdd2530b]
[[移動しました>経済学入門/私が選ん「でない」お勧め本リスト]]。


**講義内容の補足 [#qac6e935]
終わってしまった回について、言い足りなかったことを書き込みます。

(10/4) 自己紹介+αくらいしかしゃべってない気がするので、次回もう少しイントロやります。


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