*総合講座III(経済学) 2006年度 ゲーム理論入門(オークション編)
*総合講座III(経済学) 2012年度(予定) ゲーム理論入門 [#g0c41187]

**ゲーム理論とは
***ゲーム的状況
毎年の共通部分のみ。細かい部分は講義で配ったり黒板に書いたりしてます。

**ゲーム理論とは [#h5571cd2]
***ゲーム的状況 [#t3726b47]
-複数の人が存在する(別に人間でなくともかまわない) 
-人と人との間の相互依存がある(自分がしたことが相手に影響を及ぼすし、逆もあり)
***ゲーム的状況の例
***ゲーム的状況の例 [#nd077c4e]
-将棋は「先手」と「後手」の2人がいて、コマを動かしていくと勝ち負けが決まる。 
-1個のケーキを2人で分ける状況。相手が多く食べたら自分の食べる分は減ってしまう。 
-選挙。各候補者の公約によって投票が変化するから、それによって当落が変化する。

ゲーム的状況をモデル化(状況の特徴を捉えて単純化すること)したものが「ゲーム」

ゲームにおいて人々がどう振る舞うか、またその結果何が起こるのかを考えるのがゲーム理論

**ゲーム理論の歴史
**ゲーム理論の歴史 [#g600ae04]
-1944 フォン・ノイマンとモルゲンシュテルン 「ゲームの理論と経済行動」(Theory of Games and Economic Behavior) 
-1994 ナッシュ・ハーサニ・ゼルテンがノーベル経済学賞受賞 
-2001 映画「ビューティフル・マインド」 ナッシュの生涯を画いたもの。本を読んだ方がいいかな? 
-2005 オーマン・シェリングがノーベル経済学賞受賞

**ゲーム理論の基本的用語 [#n0241399]
-プレイヤー:ゲームに登場する人(企業・動物などの場合もある)
-戦略:プレイヤーがゲームで取ることのできる選択肢(行動の計画)
-利得:プレイヤーの目的を数値化したもの。各プレイヤーはできるだけ自分の利得が大きくなるような戦略を選択する。
-均衡:ゲームでプレイヤーが(理論上)こうするに違いないと思われる戦略の組合せ。

**オークションとは
美術品、農水産物、貴金属、中古車などの取引方法の一つ。
**参考文献 [#v9455358]
-中山幹夫『社会的ゲームの理論入門』 勁草書房
-渡辺隆裕『図解雑学 ゲーム理論』 ナツメ社
-ロス・M・ミラー『実験経済学入門』 日経BP社

**オークションに触れる
-市場
--東京都中央卸売市場 http://www.shijou.metro.tokyo.jp/
-ネットオークション
--Yahoo! http://auctions.yahoo.co.jp/jp/
--ビッダーズ http://www.bidders.co.jp/index.html
--楽天 http://www.rakuten.co.jp/auction/
-TV番組
--ドラマ モナリザの微笑(2000) http://www.fujitv.co.jp/b_hp/mona/index.html
--バラエティ とんねるずのハンマープライス(1995〜1998) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9

**周波数のオークション
TV放送や携帯電話での情報送信には電波が利用される。
**講義の感想について [#fae306d1]
目にとまったところについて、てきと〜に答えます。
-「字が小さい」
--ごめんなさい<(_ _)>。見にくかったら、終わってからでなくその場で言ってください。修正しようがありません。あと、見えない人は率先して前の席に座りましょう。
-「自分が大きな豚だったら・・・空腹を我慢する耐久戦に持ち込む」
--(講義の内容からははずれますが)体が大きい方が我慢できるとは限りませんよ。そういうのは燃費の問題ですから。車だってアメ車は燃費悪いっていうじゃないですか。
-「弱者が強者に勝つことが出来る」
--勝つなんて言ってません。「強い方が妥協する」と考えた方がいいでしょう。経済問題は戦争じゃないんだから、元々勝ち負けとかいう話じゃないということを頭の片隅に入れておいてください。誤解を恐れずに言えば、経済学は「どうしたらみんなが幸せに暮らせるか」ってことを考える学問です。
-「豚は賢い」
--そうですね。だから、アメリカ人やオーストラリア人は豚を食べちゃ(ry
-「原油の値段は上がり続けるのかなと思いました」
--・・・ありえねぇ。何でそう思うんだろう?7/24の新聞には相場下がってるって記事出てますよ。
-「10の数字の意味がわからなかった」
--数字なんてただの飾りですよ。偉い人にはそれがわからんのです。あそこでは、もし0→10に利得が変わっていたらどうなんだという話をしたかっただけです。
-「心理学や社会学とも関連性があるのだろうか。自分でも調べてみたい。」
--それはいい心がけです。是非、周囲の皆さんにも言ってやってください。大学生がただ口を開けて待ってるようでは、日本の将来真っ暗ってもんですよ。
-「高校の担任の先生がゲーム理論とかが好きだった」
--おぉ、それはすばらしい。私が高校生の頃を考えると、隔世の感がありますね。
-「ゲーム理論はセンターでも出た」
--そうだったのね〜。ちなみに、某中学の入試でも出てたの見ました。

混信を防止するためにそれぞれの通信で使える周波数帯域が決まっている。

今までの決め方:役所が割当。抽選等による。←社会的に本当に必要なところに配分されるか疑問。

オークションによる割当だと最も高い値段を付けた(=周波数の利用により最も利潤が高い)事業者が利用できる。→効率的利用

アメリカやヨーロッパで携帯電話の周波数割当がオークションで行われた。
-参考:http://www.jiten.com/dicmi/docs/k12/17341s.htm

**オークションの種類
-競売:買い手が価格を言いあう、あるいは競り人(オークショニアー)が値段を次々と言っていく方式。オークション中に買い手全員に値段がわかる。
--イングリッシュ・オークション:低い値段から出発して、段々値段が上がっていく。最後まで残った人が購入できる。
--ダッチ・オークション:高い値段から出発して、値段が下がっていく。最初に手を挙げた人が購入できる。オランダのチューリップの売買がこの方式。
-入札:買い手全員が値段を書いた紙を封筒に入れるなどして応札。最も高い値段を付けた人が購入。オークション終了まで誰がいくらで購入するつもりなのかわからない。
--ファースト・プライス・オークション:最も高い値段を付けた人が自分の付けた値段で購入する。
--セカンド・プライス・オークション:最も高い値段を付けた人が「2番目に高い値段」で購入する。Vickreyが1961年に

**理論的に考えてみる
買い手の目的~
 購入できる場合、(本人の評価値−支払額)を最大化。

''収入等価定理''~
 売り手の得られる収入はオークションの形式によらず等しい。

**談合について
買い手間の長期的関係が存在することによる


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