TeXとは

簡単に言うと論文や本をきれいに書くための組版ソフト。特に数式の入った文書を綺麗に作成したいときはこれが最良。

TeXのインストール(Windows用)

角藤亮氏によってWindows用TeX が作られています。ただ、20個ほどファイルをダウンロードする必要がある上、GhostscriptGSView, dvioutもインストールしないと実際には使えないので、かなり敷居が高いものとなっています。この煩雑なインストール作業を簡略化するため、阿部紀行氏がTeXインストーラを作っています。これを実行すればOKです。 Texインストーラを利用した詳細なインストールの手順はhttp://www.iplab.cs.tsukuba.ac.jp/~ishihara/platex_install.htm にあります。

また、LaTeXCompileも一緒にインストールしておくのがよいでしょう。適当な場所に解凍し、ショートカットを'SendTo?'フォルダ(標準では「C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\SendTo? 」)に入れておくと「送る」メニューから使えます。

TeXの使い方

基本的にはTeXはtexファイル(htmlみたいに文字の大きさやレイアウトなどを指定する命令が入ったテキスト)をコンパイルしてdviファイル(組版が行われた状態)を作成します。

例 次の文をテキストエディタ(メモ帳など)で作って「test.tex」というファイル名で保存します。

\documentclass{jarticle}
\begin{document}
ただいまテスト中。
\TeX
\end{document}

LaTeXCompileでコンパイルすると「test.dvi」というファイルが出来るはずです。出力されたdviファイルをダブルクリックするとdvioutが起動し、「ただいまテスト中。」と表示されるはずです。

追加インストール*1

自分で追加してもっと便利に。

xy-pic

曲がった矢印などを描くのに必要。インストールは
http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~abenori/mycreate/mysoft/xy-pic-3.7.tar.gz
を解凍してできたtexmfフォルダを、texmfフォルダに上書きするだけ(注:texmf-localに入れてもうまく動かない)。

BibTeX

参考文献を作るのに必要。これはデータベースを作成してそこから生成するので管理が楽。また、参考文献の書き方もカスタマイズできる。インストールは必要ないが経済学論文用にカスタマイズされたものが

にある。http://park.zero.ad.jp/~zbc08106/tex/jecon/jecon_1.12.zipを解凍して出てきたjecon.bstを(TeXのインストールフォルダ)\share\texmf\pbibtex\bstに入れる。

下線を引く

udline.styを使うと便利。「\usepackage{udline}」を入れて「\Eul{中身}」(英文の場合)とする。

図の貼り付け

別項目にまとめた。

Tips

こちらは追加インストール不要な部分について。

目次の作成

目次を入れたい場所に、次の命令を書く。

\tableofcontents

本文関係

表の作成

別項目にまとめた。

キャプション

キャプション内に脚注を付ける。

数式

センタリング・左寄せ・右寄せ

\begin{center} 【文章・図・表】 \end{center}センタリング
\begin{flushleft} 【文章・図・表】 \end{flushleft}左寄せ
\begin{flushright} 【文章・図・表】 \end{flushright}右寄せ

,判颪

以下で出力

\maru{1}, \maru{2}

囲み枠

  1. 長文の場合
    \usepackage{ascmac}
    としてから、
    \begin{screen} \end{screen}文章などを枠(角円枠)で囲む
    \begin{itembox}[option]{title} \end{itembox}角円枠タイトル付き option:c(center),l(left),r(right) [省略可]
    \begin{shadebox} \end{shadebox}影付き枠
    \begin{boxnote} \end{boxnote}メモ帳風枠
  2. 短くていいとき
    \usepackage{fancybox}
    の後で、
    \fbox{}四角い枠
    \doublebox{}2重の枠
    \ovalbox{}丸みのある枠
    \Ovalbox{}丸みのある太枠
    \shadowbox{}影付の枠
  3. 枠と文字の間隔の変更
    \setlength{\fboxsep}{【間隔】mm}
    または
    \fboxsep=【倍数(数字)】\fboxsep
    例えば、枠と文字の間隔を2倍にしたい時は、\fboxsep=2\fboxsepとする。
  4. 枠の横幅の指定
    \fbox{\parbox{【横幅】mm}{【文字】}}
    注意:文字の長さが指定した横幅よりも長い場合には、指定した横幅で改行される。
  5. 四角い枠および2重の枠、影付の枠で、線の太さの変更
    \fboxrule=【倍数(数字)】\fboxrule
    例えば、線の太さを2倍にしたい時は、\fboxrule=2\fboxruleとする。
  6. 影付の枠で、影の太さの変更
    \shadowsize=【倍数(数字)】\shadowsize
    例えば、影の太さを2倍にしたい時は、\shadowsize=2\shadowsizeとする。
  7. 丸みのある枠および丸みのある太枠で、角の丸みの変更
    \cornersize{【倍数(数字)】}
    注意:デフォルトは、\cornersize{0.5}である。

dvipdfmx がうまくいかない

dvipdfm を使ってみる。

dvipdfm がうまくいかない

\AtBeginDvi?{\special{papersize=A4L}} など\specialがないか確認。 これがあるとうまくいかない可能性がある。

dvipdfm でpdfのしおりが文字化けするとき 

プリアンブルに

\usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,%
bookmarkstype=toc]{hyperref}

out2uni で .out を処理。→再度コンパイル。→dvipdfm

カウンタの作成

としてから

\newcounter{カウンタ名}
\renewcommand{\theカウンタ名}{\kkana{カウンタ名}}
\newcommand{\カウンタ名}{\refstepcounter{カウンタ名}%
           \theカウンタ名}

同じ要領で、ひらがなカウンタや漢数字カウンタも

科研費LaTeX

http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~taku/kakenhiLaTeX/

科研費LaTeXのTips

Stataとの連携

「outtex.ado」を入れる(Program Files\Stata9\ado\updates\o とかに置く)とTeXのコードを出力してくれる。使い方は回帰などの命令の次の行に「outtex, level detail」と書く。

オンライン・マニュアル類

統合環境など

Word⇔TeX変換

その他リンク


*1 BibTeXについては下に添付してあるshare.zip(2011.9.1更新)を解凍・上書きすればよい。それ以外に、スタイルファイルも適当に入っている。xy-picについてはTeXインストーラで入るようなので削除した。

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