TeXとは

簡単に言うと論文や本をきれいに書くための組版ソフト。特に数式の入った文書を綺麗に作成したいときはこれが最良。

TeXのインストール(Windows用)

1-1. W32TeXの場合

 日本語用。更新は楽だが、パッケージ追加は手動。Ghostscript, GSviewも自動で入る。
 以下のソフトで一通り入る。ダウンロードに失敗してパッケージが全部入らない場合には、ダウンロード先を変更してやり直す。

1-2. TeXLiveの場合

 日本語専用ではない。インストールもパッケージ追加も楽(jecon.bst等は手動で)。Ghostscriptは入っているが、GSviewは入らない(が別にいらないと思う)。
 Acquiring TeX Live as an ISO imagedownload from a nearby CTAN mirrorをクリックして、「texlive・・・.iso」をダウンロードする(2016年3月現在、texlive2015-20150523.iso)。DVDのイメージファイルなので、焼くか仮想DVDドライブ(Windows8以降ならダブルクリックで見られるはず)で開く。中にある「install-tl-windows.bat」をダブルクリックすると、インストールが始まる。終わったら、日本語用の修正パッチ(abtlinst_patch)が出ているので、それも入れる。
 スタイルファイル等のパッケージ管理はコマンドラインで「tlmgr」を使う(使い方は例えばここ参照)か、「TeX Live Manager」で行う。TeX Live ManagerはtlmgrのGUIだが、環境によってはPerlがどうしたとかエラーが出るので、その時は直接tlmgrで。

2. インストール後

以下を「texcompile.bat」等のファイル名で適当な場所に保存して、ショートカットを'SendTo?'フォルダ(「ファイル名を指定して実行」(Windows10ならスタートボタンを右クリックから)で「shell:sendto」と入れると出てくる)に入れておくと「送る」メニューからコンパイルしてPDF変換までできる。

%~d1
cd %~dp1
platex -guess-input-enc %~n1 && pbibtex -kanji=utf8 %~n1 && platex -guess-input-enc %~n1 && platex -guess-input-enc %~n1 && dvipdfmx %~n1

3. インストールできたか確認

 次の文をテキストエディタ(メモ帳など)で作って「test.tex」というファイル名で保存する。

\documentclass{jarticle}
\begin{document}
ただいまテスト中。
\TeX
\end{document}

test.texを右クリックでtexcompileに送ると、コンパイル(tex→dvi→pdf)され、test.pdfが出来上がる。PDFを開いて「ただいまテスト中。」と表示されればOK。

追加インストール*1

自分で追加してもっと便利に。

参考文献出力のカスタマイズ(jecon.bst)

経済学論文用にカスタマイズされたもの。

下線を引く(udline.sty, ulinej.sty)

2行以上にまたがる場合には、udline.styを使うと便利。「\usepackage{udline}」を入れて「\Eul{中身}」(英文の場合)とする。

左右のインデントを調整する(indent.sty)

参考文献を並べ替える(citesort.sty)

図の貼り付け

別項目にまとめた。

Tips

こちらは追加インストール不要な部分について。

目次の作成

目次を入れたい場所に、次の命令を書く。

\tableofcontents

本文関係

表の作成

別項目にまとめた。

キャプション

キャプション内に脚注を付ける。

数式

センタリング・左寄せ・右寄せ

\begin{center} 【文章・図・表】 \end{center}センタリング
\begin{flushleft} 【文章・図・表】 \end{flushleft}左寄せ
\begin{flushright} 【文章・図・表】 \end{flushright}右寄せ

,判颪

以下で出力

\maru{1}, \maru{2}

囲み枠

  1. 長文の場合
    \usepackage{ascmac}
    としてから、
    \begin{screen} \end{screen}文章などを枠(角円枠)で囲む
    \begin{itembox}[option]{title} \end{itembox}角円枠タイトル付き option:c(center),l(left),r(right) [省略可]
    \begin{shadebox} \end{shadebox}影付き枠
    \begin{boxnote} \end{boxnote}メモ帳風枠
  2. 短くていいとき
    \usepackage{fancybox}
    の後で、
    \fbox{}四角い枠
    \doublebox{}2重の枠
    \ovalbox{}丸みのある枠
    \Ovalbox{}丸みのある太枠
    \shadowbox{}影付の枠
  3. 枠と文字の間隔の変更
    \setlength{\fboxsep}{【間隔】mm}
    または
    \fboxsep=【倍数(数字)】\fboxsep
    例えば、枠と文字の間隔を2倍にしたい時は、\fboxsep=2\fboxsepとする。
  4. 枠の横幅の指定
    \fbox{\parbox{【横幅】mm}{【文字】}}
    注意:文字の長さが指定した横幅よりも長い場合には、指定した横幅で改行される。
  5. 四角い枠および2重の枠、影付の枠で、線の太さの変更
    \fboxrule=【倍数(数字)】\fboxrule
    例えば、線の太さを2倍にしたい時は、\fboxrule=2\fboxruleとする。
  6. 影付の枠で、影の太さの変更
    \shadowsize=【倍数(数字)】\shadowsize
    例えば、影の太さを2倍にしたい時は、\shadowsize=2\shadowsizeとする。
  7. 丸みのある枠および丸みのある太枠で、角の丸みの変更
    \cornersize{【倍数(数字)】}
    注意:デフォルトは、\cornersize{0.5}である。

dvipdfmx がうまくいかない

dvipdfm を使ってみる。

dvipdfm がうまくいかない

\AtBeginDvi?{\special{papersize=A4L}} など\specialがないか確認。 これがあるとうまくいかない可能性がある。

dvipdfm でpdfのしおりが文字化けするとき 

プリアンブルに

\usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,%
bookmarkstype=toc]{hyperref}

out2uni で .out を処理。→再度コンパイル。→dvipdfm

カウンタの作成

としてから

\newcounter{カウンタ名}
\renewcommand{\theカウンタ名}{\kkana{カウンタ名}}
\newcommand{\カウンタ名}{\refstepcounter{カウンタ名}%
           \theカウンタ名}

同じ要領で、ひらがなカウンタや漢数字カウンタも

科研費LaTeX

http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~taku/kakenhiLaTeX/

科研費LaTeXのTips

Stataとの連携

「outtex.ado」を入れる(Program Files\Stata9\ado\updates\o とかに置く)とTeXのコードを出力してくれる。使い方は回帰などの命令の次の行に「outtex, level detail」と書く。

STATA の結果を LaTeX 形式でエクスポートする方法  http://ill-identified.hatenablog.com/entry/2014/01/12/203540

オンライン・マニュアル類

統合環境など

Word⇔TeX変換

その他リンク


*1 BibTeXについては下に添付してあるshare.zip(2011.9.1更新)を解凍・上書きすればよい。それ以外に、スタイルファイルも適当に入っている。xy-picについてはTeXインストーラで入るようなので削除した。

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