#contents **TeXとは 必要な情報はTeX入門 http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/ にほとんどありますが、簡単に言うと論文や本をきれいに書くための組版ソフトです。特に数式の入ったものはこれが最良でしょう。 **TeXのインストール(Windows用) 角藤亮氏によって[[Windows用TeX:http://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/~kakuto/win32-ptex/web2c75.html]] が作られています。ただ、20個ほどファイルをダウンロードする必要がある上、[[Ghostscript>便利ソフト紹介/TeX/Ghostscript]]や[[GSView>便利ソフト紹介/TeX/GSView]], [[dviout>便利ソフト紹介/TeX/dviout]]もインストールしないと実際には使えないので、かなり敷居が高いものとなっています。この煩雑なインストール作業を簡略化するため、阿部紀行氏が[[TeXインストーラ:http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~abenori/mycreate/index.html]]を作っています。これを実行すればOKです。 Texインストーラを利用した詳細なインストールの手順はhttp://www.iplab.cs.tsukuba.ac.jp/~ishihara/platex_install.htm にあります。 また、[[LaTeXCompile:http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~abenori/mycreate/index.html]]も一緒にインストールしておくのがよいでしょう。適当な場所に解凍し、ショートカットを''''''SendTo''''''フォルダ(標準では「C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\SendTo 」)に入れておくと「送る」メニューから使えます。 **TeXの使い方 基本的にはTeXはtexファイル(htmlみたいに文字の大きさやレイアウトなどを指定する命令が入ったテキスト)をコンパイルしてdviファイル(組版が行われた状態)を作成します。 例 次の文をテキストエディタ(メモ帳など)で作って「test.tex」というファイル名で保存します。 \documentclass{jarticle} \begin{document} ただいまテスト中。 \TeX \end{document} LaTeXCompileでコンパイルすると「test.dvi」というファイルが出来るはずです。出力されたdviファイルをダブルクリックするとdvioutが起動し、「ただいまテスト中。」と表示されるはずです。 **追加インストール((xy-picとBibTeXについては下に添付してあるshare.zipを解凍・上書きすればよい。それ以外に、スタイルファイルも適当に入っている。)) ***xy-pic 曲がった矢印などを描くのに必要。 -TeXの話 http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~abenori/tex/ に詳細がある。インストールは~ http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~abenori/mycreate/mysoft/xy-pic-3.7.tar.gz ~ を解凍してできたtexmfフォルダを、texmfフォルダに上書きするだけ(注:texmf-localに入れてもうまく動かない)。 ***BibTeX 参考文献を作るのに必要。これはデータベースを作成してそこから生成するので管理が楽。また、参考文献の書き方もカスタマイズできる。インストールは必要ないが経済学論文用にカスタマイズされたものが -経済学で BibTeX を使う http://park.zero.ad.jp/~zbc08106/tex/bibeco-ja.html#install にある。http://park.zero.ad.jp/~zbc08106/tex/jecon/jecon_1.12.zipを解凍して出てきたjecon.bstをusr\local\share\texmf\jbibtex\bstに入れる。 ***下線を引く udline.styを使うと便利。「\usepackage{udline}」を入れて「\Eul{中身}」(英文の場合)とする。 -ダウンロード http://homepage2.nifty.com/domae/tex/udline.html ***図の貼り付け [[別項目>便利ソフト紹介/TeX/EPS]]にまとめた。 ***表の作成 +行列の場合 (線がなく、各要素の横の位置が揃う。) \begin{tabbing} \hspace{【1列目の左の幅】mm} \= (0) \hspace{【1列目と2列目の間の幅】mm} \= \hspace{【幅】mm} \= (0) \hspace{【幅】mm} \= \kill \> 【1列目】 \> 【2列目】 \> 【3列目】 \> 【4列目】 \\ \> (1) \> $x+y$ \> (2) \> $z$ \\ \> (3) \> $x-y+z$ \> (4) \> $x+y+z$ \end{tabbing} +表の場合1 (線があり、各列の幅がそれぞれ自動で設定される。) \begin{tabular}{|c||r|l|p{10zw}|} \hline 【1行1列目】&【1行2列目】&【1行3列目】&【1行4列目】\\ \hline\hline 【2行1列目】&【2行2列目】&【2行3列目】&【2行4列目】\\ 【3行1列目】&【3行2列目】&【3行3列目】&【3行4列目】\\ \hline \end{tabular} この場合、"\begin{tabular}{|c||r|l|p{10zw}|}"で"c"とした1列目は中央揃えとなる。各列の指定については以下の通り。 |c|中央揃え| |r|右揃え| |l|左揃え| |p{ 【文字数】 zw}|全角の文字数分の幅で、左揃え| また、この表の罫線は以下の通り。 |\hline|横の罫線| |\hlin\hlin|横の二重罫線| ||(縦棒)|縦の罫線| |||(縦棒2つ)|縦の二重罫線| 一部にだけ横の罫線を引きたい場合には、"\hline"の換わりに \cline{2-4} とする。この例では、2列目から4列目にだけ横の罫線が引かれる。~ 横の罫線を太線にしたい場合には、 \newcommand{\bhline}[1]{\noalign{\hrule height #1}} としてから、"\hline"の換わりに、 \bhline{【太さ】pt} とする。~ 縦の罫線を太線にしたい場合には、 \newcommand{\bvline}[1]{\vrule width #1} としてから、"\begin{tabular}{|c||r|l|p{10zw}|}"の換わりに、 \begin{tabular}{!{\bvline{【太さ】pt}}c||r|l|p{10zw}!{\bvline{【太さ】pt}}} とする。~ 任意の行における、文字と横の罫線との(縦の)余白を変更したい場合には、 |最初に付ける|\addlinespace[ 【高さ】 mm]|【高さ】分だけ、上の罫線との間に余白ができる| |最後の\\の換わりに|\\[ 【高さ】 mm]|【高さ】分だけ、下の罫線との間に余白ができる| とする。~ 任意の列における、文字と縦の罫線との(横の)余白を変更したい場合には、 |@{\hspace{ 【幅】 mm}}c@{\hspace{ 【幅】 mm}}| とする。【幅】分だけの余白が入る。余白なしの場合には、"|@{}c@{}|"とする。~ (縦の罫線を使わない)欧文風の表では、 \usepackage{bootabs} としてから、"\hline"の換わりに、 |\toprule|最上段の罫線(太線になり、下の文章との間に余白が入る)| |\bottomrule|最下段の罫線(太線になり、上の文章との間に余白が入る)| |\midrule|その他の罫線(上下の文章との間に余白が入る)| とする。太さを変更したい時は、"\toprule[ 【太さ】 pt]"とする。また、一部にだけ横の罫線を引きたい場合には、"\cmidrule{2-4}"とする。~ 一部の行について複数の列を、横に連結したい場合には、 【1行1列目】 & \multicolumn{3}{c|}{【連結した列】} \\ とする。この例では、1行目について(2列目から4列目の)3列分を横に連結している。~ 一部の列について複数の行を、縦に連結したい場合には、 【連結した行】 & \multicolumn{1}{r|}{\begin{tabular}{@{}r@{}} 【2行2列目】 \\ 【3行2列目】 \end{tabular}} & \multicolumn{1}{r|}{\begin{tabular}{@{}r@{}} 【2行3列目】 \\ 【3行3列目】 \end{tabular}} & \multicolumn{1}{r|}{\begin{tabular}{@{}r@{}} 【2行4列目】 \\ 【3行4列目】 \end{tabular}} \\ とする。この例では、1列目について(2行目と3行目の)2行分を縦に連結している。~ 別の方法(この方が簡単) \usepackage{multirow} としてから、 \multirow{2}{*}{【連結した行】} & 【2行2列目】 & 【2行3列目】 & 【2行4列目】 \\ \cline{2-4} &【3行2列目】&【3行3列目】&【3行4列目】\\ とする。通常は、"{*}"でよいが、"\multirow{2}{ 【幅】 mm}{ 【連結した行】 }"として列幅を指定する事もできる(その際は、"\\"での改行も可能。3行を縦に連結したセルで2行の表示にしたい時などは便利)。 +表の場合2 (線があり、列幅を統一。) \usepackage{tabularx} としてから、 \begin{tabularx}{【Xの列の幅(文字数)】zw}{|c||X|X|X|} \hline 【1行1列目】&【1行2列目】&【1行3列目】&【1行4列目】\\ \hline\hline 【2行1列目】&【2行2列目】&【2行3列目】&【2行4列目】\\ 【3行1列目】&【3行2列目】&【3行3列目】&【3行4列目】\\ \hline \end{tabularx} この場合、"X"とした列は左揃えとなる。中央揃えや左揃えにしたい場合は、次のようにして、"Y"や"Z"を指定する。 |\newcolumntype{Y}{>{\centering\arraybackslash}X}|中央揃え| |\newcolumntype{Z}{>{\raggedleft\arraybackslash}X}|右揃え| ***囲み枠 +長文の場合 \usepackage{ascmac} としてから、 |\begin{screen} \end{screen}|文章などを枠(角円枠)で囲む| |\begin{itembox}[option]{title} \end{itembox}|角円枠タイトル付き option:c(center),l(left),r(right) [省略可]| |\begin{shadebox} \end{shadebox}|影付き枠| |\begin{boxnote} \end{boxnote}|メモ帳風枠| +短くていいとき \usepackage{fancybox} の後で、 |\fbox{}|四角い枠| |\doublebox{}|2重の枠| |\ovalbox{}|丸みのある枠| |\Ovalbox{}|丸みのある太枠| |\shadowbox{}|影付の枠| +枠の高さの変更 \setlength{\fboxsep}{ 高さ mm} ***段落見出し +単なる太字の場合 \paragraph{タイトル} +影付きの場合 \paragraph*{\shadowbox{タイトル}} 注意:この場合には、\paragraphでなく、\paragraph*である。 ***目次の作成 目次を入れたい場所に、次の命令を書く。 \tableofcontents **オンライン・マニュアル類 -そあちょう―TeX と組版 http://tex.dante.jp/typo/index.php -LaTeX 入門 http://www.h4.dion.ne.jp/~latexcat/intro/intro-index.html -LaTeX2eへの道 http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/info/lshort/japanese/jlshort.dvi -TeX & Latex 関連ドキュメント集 http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/%7Ekonami/documents/tex.html -物理のかぎしっぽ http://hooktail.org/computer/index.php?TeX -LaTeXコマンドシート一覧 http://www002.upp.so-net.ne.jp/latex/index.html **もっと楽に使いたい -LyX ワープロっぽい画面でTeXが出来る。 --LyX 日本語版 Windows http://secreport.com/default.aspx 日本語使用時は2008.3.1の<暫定回避方法>参照。 --LyX 日本語ローカライズ版 1.5 インストール手順 http://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/LyX/lyx_index.html -TeXmacs --ダウンロード http://www.texmacs.org/ **Word⇔TeX変換 -Word2TeX, TeX2Word http://www.lightstone.co.jp/products/chikrii/index.htm WordからTeXへ(Word2TeX)、TeXからWordへ(TeX2Word)の変換が可能。有料(アカデミック版で各10,290円)。 -wsW2LTX http://www.winshell.de/modules/w2ltx_download/ WordからTeXへの変換が可能。 -MathType http://www.dessci.com/jp/ Wordに付属する数式エディタの機能拡張版。数式をTeX形式に変換可能。有料(28,350 円)。 -TeXaide http://www.dessci.com/jp/features/taform.stm MathTypeのTeXコンバータのみ抜き出したもの。 **Tips -\caption で表示される「図」や「表」を変更(参照:http://www.nsknet.or.jp/~tony/TeX/faq/macro.htm) \renewcommand{\figurename}{figure.} \renewcommand{\tablename}{table.} -「”・・・”」の正しい出力 ``・・・'' -集合の包含関係で等号抜きの記号(横棒に斜線) \subsetneq, \supsetneq **その他 ***科研費LaTeX http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~taku/kakenhiLaTeX/ ***科研費LaTeXのTips -表の字が枠からはみ出る・枠にかかる(明細は「〜_materials.tex」の\KLItemCost内を、研究費の欄は「〜form_〜.tex」を修正) --文字を小さくする \scriptsize --行間を狭くする \begin{singlespace}〜\end{singlespace}(要\usepackage{setspace}) --インデントで左右の調整 \begin{indentation}{2mm}{0mm}〜\end{indentation}(要\usepackage{indent}) ---http://tug.ctan.org/get/macros/latex209/contrib/misc/indent.sty ***統合環境など -Visual Windows for TeX http://phys.cool.ne.jp/physjpn/vtexwin.htm **リンク -WebでLaTeX http://econ.atnifty.com/?Web%A4%C7LaTeX 試してみたい時やTeXをコンパイルできない環境の時に。 -LaTeX を pdf 化してプレゼンしよう http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotou/tebiki/texpre.html